老親を「オレオレ詐欺」から守る——特殊詐欺の最新手口と家族ができる対策

特殊詐欺の被害額は依然高水準。老親を守るために知っておきたい最新の手口と、離れて暮らす家族が今すぐできる具体的な対策を解説します。

特殊詐欺の被害は減っていない

「うちの親は大丈夫」と思っていても、特殊詐欺の手口は年々巧妙化しており、判断力に自信のある高齢者ほど被害に遭いやすいという調査結果もあります。息子・孫を名乗る「オレオレ詐欺」に加え、還付金詐欺、架空請求、キャッシュカード詐欺盗など手口は多様化しています。離れて暮らす家族が知識として押さえておくことが、被害の予防につながります。

最近増えている手口

  • 電話+訪問の複合型:電話で「キャッシュカードが不正利用されている」と信じ込ませたあと、「銀行協会の者」を名乗る人物が自宅を訪問しカードを回収する
  • 還付金詐欺:市役所・年金事務所職員を装い、ATMの操作で還付金を受け取れると誘導し、実際には振り込ませる
  • 家族LINE乗っ取り型:子や孫のSNS・LINEアカウントが乗っ取られ、「今すぐお金が必要」というメッセージが本人になりすまして送られる
  • 宅配便不在通知を装ったSMS(スミッシング):偽サイトに誘導し個人情報やカード情報を盗み取る

家族ができる具体的な対策

  • 合言葉を決めておく:家族間で「お金の話が出たら必ずこの言葉を使う」という合言葉を事前に決めておくと、なりすましを見抜きやすい
  • 留守番電話に設定する:詐欺の多くは即座に会話することを狙うため、常時留守電にして相手を確認してから折り返す運用が有効。自治体によっては迷惑電話防止機器の無料貸与制度もある
  • ATMの利用限度額を下げておく:金融機関に相談し、1日あたりの引き出し・振込限度額を低く設定しておくことで被害額を抑えられる
  • 「お金の話は必ず家族に確認する」ルールを繰り返し伝える:一度伝えただけでは忘れられやすいため、帰省や電話のたびに繰り返し確認する
  • 地域の見守りネットワークに参加する:自治体・警察・郵便局・金融機関が連携する高齢者見守りネットワークがある地域も多く、異変の早期発見につながる

もし被害にあってしまったら

すぐに警察(局番なしの110番、または相談専用の#9110)に連絡し、振込先の金融機関にも連絡して口座凍結を依頼します。振り込め詐欺救済法により、被害額の一部が返還される可能性があるため、早めの行動が重要です。自分を責める高齢者も多いため、家族は責めるのではなく「気づいてくれてありがとう」と伝える姿勢も大切です。

まとめ

特殊詐欺は「知っているだけ」で被害の確率を大きく下げられます。合言葉の設定や留守電の活用など、今日からできる対策を家族で話し合っておきましょう。

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